愛知・高浜の祭り 馬跳び蹴りで大村知事が再発防止指示

愛知県高浜市で行われた走り回る馬に人が飛びついて駆け抜ける祭りで参加者が馬に向けて跳び蹴りをしていた問題で、愛知県の大村知事は、高浜市に対し、事実関係の検証と再発防止の徹底を求めたことを明らかにしました。

愛知県高浜市の春日神社の「高浜おまんと祭り」は、円形の馬場で、はっぴ姿の人たちが走り回る馬に飛びついて駆け抜ける祭礼で、祭りの初日の9月30日、参加者が馬に向けて跳び蹴りをしていたことが確認され、動物虐待だと指摘する声が市に寄せられました。
これについて、愛知県の大村知事は記者会見で「翌日に祭りを訪問した際『動物虐待ととらえられかねないことがあると伝統的な祭事自体の信頼性が失われる。動物愛護の観点から許されることでない』と口頭で主催者に伝えた」と述べました。
その上で、大村知事は「本来、楽しい祭りの中の神事で、動物を愛護する本来の趣旨と合致するように再発防止に取り組んで欲しい」と述べ、高浜市に対し、4日付けで事実関係の検証と再発防止の徹底を文書で求めたことを明らかにしました。
高浜市は、祭りの主催団体に馬を蹴るなどの不適切な行為がないよう注意したほか、10月、同じような祭りが市内の複数の神社でも行われるため、それぞれの主催団体に対して馬に暴力を加えるようなことがないよう注意を呼びかけているということです。