中国の大手EVメーカーBYDが東海地方初進出 愛知・小牧

中国の大手EVメーカー、「BYD」が東海地方で初めての販売店を6日、愛知県小牧市にオープンさせます。
世界的にEV=電気自動車へのシフトが加速する中、東海地方でも海外メーカーの販売強化の動きが相次いでいます。
調査会社の「マークラインズ」によりますと、中国のEVメーカー「BYD」は去年、世界62か国で86万台あまりを販売し、EV市場ではアメリカの「テスラ」に次ぐ世界2位です。
愛知県小牧市にオープンする東海地方で初の店舗にはSUV=多目的スポーツ車と小型車のEVが展示され、いずれも1回の充電で走行できる距離は400キロ以上だとしています。
バッテリーやモーターなどの主な部品を自社で製造しているため価格を抑えられ、特に小型車は国の補助を活用すれば300万円を下回るということです。
「BYDオートジャパン」マーケティング部の遠藤友昭部長は「世界でEVを展開するメーカーだからこそ、安かろう悪かろうではなく、要求水準が高い東海地方のユーザーも満足できる品質のEVを提供できる」と話していました。
東海地方では海外メーカーによるEV販売強化の動きが相次いでいて、アメリカの「テスラ」はブランドをアピールするため、ことし3月、名古屋市千種区にあった販売店を名古屋市中心部の栄にある商業施設に移転して、試乗などを受け付けています。
また、韓国の「ヒョンデ自動車」も去年10月、愛知県東郷町にある輸入車の販売店の中に、EV購入を検討する人向けのショールームを設けました。
輸入車販売店の運営会社の谷川伸一広報部長は「この地域は自動車業界で働き、車に詳しいお客様が多いが、買い替えのタイミングで電気自動車が選択肢に入っていると実感している。市場のニーズにあわせてEVの扱いを広げていきたい」と話していました。