洋上風力発電の実証事業候補に愛知・渥美半島沖

洋上風力発電の技術を確立するための国の実証事業の候補に、愛知県の渥美半島沖の海域が選ばれました。
今後、国が事業を行う業者を公募した上で、2024年の春ごろに、事業を行うかどうか最終決定する予定です。
これは、愛知県の大村知事が、記者会見で明らかにしたものです。

それによりますと、巨大な風車を海に浮かべて発電する「浮体式」と呼ばれる洋上風力発電の実証事業の候補に、愛知県の渥美半島沖の海域が選ばれたということです。
選ばれたのは、渥美半島の海岸線から14キロから18キロ程度離れた「田原市・豊橋市沖」で、1年を通じて強い風が吹くことから、風力発電に適しているということです。
今後、国が実証事業を行う業者を公募した上で、業者からの提案を踏まえ、2024年の春ごろに実際に事業を行うかどうか決定する予定です。
県によりますと「田原市・豊橋市沖」で事業を行うことになった場合は、1、2基の風車を洋上に建設し、5年後の2028年度から、2年程度、運転を行うことが想定されるということです。
愛知県の大村知事は「愛知県としても産業県として再生可能エネルギーの導入は喫緊の課題だ。今回の実証事業は、日本で洋上風力発電を進められるかどうかの試金石で、事業者に対して積極的に協力を行いたい」と述べました。