困窮家庭に食品提供する常設フードドライブ設置へ 岐阜・恵那

余った食品を経済的に困窮する家庭などに届ける「フードドライブ」を継続的に行おうと、岐阜県恵那市は市内の5か所に食品の提供を受け付ける常設のコーナーを設置することになりました。

岐阜県恵那市では経済的に困窮する家庭などへの支援や、食品ロスの削減につなげようと、2022年フードドライブを行い、1日で247キロの食品が集まりました。
こうした取り組みを継続しようと、市はスーパーマーケットを展開するバローホールディングスや生活協同組合、それに市の社会福祉協議会と連携して市内の5か所に常設のフードドライブのコーナーを設けることになり、10月3日、関係者が覚書を交わしました。
このうち、バロー恵那店では、さっそく食品の提供を受けつけるポストが設置されました。
受け付ける食品は、賞味期限が1か月以上残っているものや、未開封でこん包が破損していないもの、常温での保存ができるものなどで、社会福祉協議会が回収したあと必要とする家庭などに無償で提供されます。
提供は10月4日から受け付けるということで、市と小売業者、社会福祉協議会が連携してこうした取り組みを行うのは岐阜県内では初めてです。
恵那市環境課の近藤貢一係長は「物価高の影響もあり、恵那市でも生活が苦しく、支援を求める人が増えている。家庭で余っている食品を有効活用できるように多くの人に協力してほしい」と話していました。