希少なゲンゴロウなどの観察会 三重 伊賀

おととし新種と認定された「イガツブゲンゴロウ」など、水辺に生息する生き物の観察会が1日に三重県伊賀市で行われました。

観察会は、2004年に伊賀市で発見され、おととし新種と認定された「イガツブゲンゴロウ」の生息環境を知ってもらおうと、伊賀市の絶滅危惧種などを調査している環境保護団体が企画したもので、およそ20人が参加しました。
参加者たちは伊賀市内の水路やため池などを訪れ、タモ網を使って体長が数ミリの水生昆虫を捕まえ、虫眼鏡などで観察していました。
観察会で「イガツブゲンゴロウ」を見つけた大阪府和泉市の男性は「やったーと思いました。美しくて魅力的です」と話していました。
観察会で講師を務めた伊賀のレッドデータブック作成委員会の武田恵世委員長は「イガツブゲンゴロウの新しい生息地を見つけるための観察会でしたが、見事に見つかりました。水草が多い古いため池がだんだん失われていることは非常に残念なことです。なんとか地元の皆さんと守っていきたいと思います」と話していました。