三重・名張 歴史ある町並みで地元の歴史や文化に触れる

風情のある歴史的な町並みが残る三重県名張市で、史跡に指定されている建物などを会場に地元にまつわる工芸品や昔の町並みを撮影した写真などの展示を行う催しが開かれました。

この催しは江戸時代からの古い建物が残る三重県名張市の旧町エリアで地元の歴史や文化に興味をもってもらおうと市が行ったものです。
このうち県の史跡に指定されている「名張藤堂家邸跡」では地元の伝統工芸で複雑な糸の組み合わせによって鮮やかな絵柄を生み出す「くみひも」の作品が展示されていました。
また、200年ほど前に建てられ、現在も集会場などとして使われている建物では、来年、名張市が誕生して70年になることを記念して昭和20年代からのこれまでの町並みを撮影した写真のパネル展が行われていました。
このほか酒店の建物では地元にある大きな鳥居にまつわる影絵による劇が上演されていました。
名張市の50代の女性は「地元に密着した話が聞けてとても良かったです」と話していました。
名張市教育委員会事務局文化生涯学習室の松本孝寿室長は「この催しをきっかけに、名張市に度々、訪れてもらいたいです」と話していました。