現場鑑識の技能向上へ競技会開催 愛知県警

事件現場に残された指紋や足跡などから、犯人を割り出す鑑識技術の競技会が、愛知県警察学校で行われました。

この競技会は、捜査員の鑑識技術の向上や捜査力を強化させようと、春日井市の愛知県警察学校で行われたもので県内の各警察署の代表者などあわせて92人が参加しました。
特殊詐欺の受け子が被害者の自宅を訪れたという想定で制限時間の間に指紋や足跡、それにDNAの型の採取の技術などが競われました。
出場した警察官は、2人1組で、被害者役の審査員に作業について説明をしながら、犯人が残した足跡を専用の機材を使ってシートに浮かび上がらせて採取したり、透明なケースに残っていた串から犯人の指紋やDNAの型を採取したりしていました。
審査員は出場者たちが証拠を汚すことなく正確に採取できているかや採取後、証拠にするための手続きが適切に進められているかなどを確認していました。
愛知県警察本部鑑識課の谷口剛士課長補佐は「裁判で有罪を勝ち取るには客観証拠が必要で鑑識業務はとても重要です。犯人も研究してくると思うので、今後も技術の向上や知識を深めて1人でも多くの犯罪者を捕まえていきたい」と話していました。