航空宇宙産業支援へ 愛知県が韓国の自治体と覚書締結

愛知県は、県内の航空宇宙産業の企業の海外への販路拡大を支援するため、26日、名古屋市で航空産業の企業が集まる韓国の自治体と、相互の発展のために連携や協力に努めるなどとした覚書を締結しました。

愛知県は県内に集中する航空宇宙産業のメーカーなどに対して、海外の企業が集まる商談会の出展費用を補助するなど、販路拡大を支援しています。
さらに支援を強化するため、きのう、名古屋市で、航空機メーカーの本社や関連するメーカーなどが集まる、韓国の自治体「慶尚南道」と連携や協力に努めるなどとした覚書を締結しました。
締結に先立ち、愛知県の大村知事は、「慶尚南道は愛知県と産業構造が類似し、航空宇宙産業の中心地という共通点がある。覚書の締結で地域レベルの関係を一層強化していきたい」とあいさつしました。
これに対して、慶尚南道の副知事も「両地域で相互交流を図っていきたい。覚書の締結が強固な日韓関係の一歩としても意義深いものになることを願っている」などと応じ、書類にサインをしました。
愛知県が航空産業に関する覚書を締結するのは、フランスの地域圏とアメリカの州に続いて3回目で、今後、それぞれの自治体の企業が同じセミナーや商談会に参加することなどを通じて、関係の強化を図ることにしています。