名古屋市 エスカレーター安全利用条例で「歩かないで」シート

名古屋市でエスカレーターの利用者に立ち止まって乗ることを義務づける条例が10月1日から施行されるのを前に市内の駅のエスカレーターに「歩かないで」と書かれたシートを貼る作業が行われました。

名古屋市はエスカレーターを歩いている人がほかの人にぶつかってけがをするなどの事故が全国で相次いでいることから、立ち止まって乗ることを義務づける条例を定め、来月1日の施行を前に周知を進めています。
こうした中、25日は名古屋市営地下鉄の金山駅のエスカレーターで利用者が乗るステップや側面の部分に「歩かないで」と書かれたシートを貼る作業が行われました。
駅を利用していた72歳の男性は「エスカレーターで立っていたら、後ろからぶつかってきた人に跳ね飛ばされたことがある。少し歩いても時間は変わらず安全のために新しい条例を守ってほしい」と話していました。
同様の条例は、埼玉県でおととし施行され、研究グループが主要駅のエスカレーターで歩いている人の割合を調べた結果、条例施行直後はわずかに減少しましたが1年後には施行前の水準に戻っていてどのように効果を定着させるかが課題となっています。
今回の条例には罰則はなく、名古屋市は条例を守ってもらうよう繰り返し啓発を行っていくことにしています。