郡上おどり来場者数がコロナ前の水準に戻る

令和5年、4年ぶりに通常どおりの形で開催された岐阜県郡上市の「郡上おどり」は7月からの期間を通じた来場者数がのべ30万人余りと、新型コロナ前の水準まで戻ったことがわかりました。

「郡上おどり」は郡上市八幡町におよそ400年前から伝わる日本の民俗芸能、「風流踊」の1つで国の重要無形民俗文化財に指定されています。
新型コロナの影響で中止や規模の縮小が続いていましたが、ことしは4年ぶりに通常どおりの形で7月15日から始まり、お盆の期間中も台風のため中止となった8月15日以外は夜明けまで踊り明かす「徹夜おどり」が行われました。
9月9日の「おどり納め」にも例年より1万人ほど多いおよそ3万5000人が参加し、おどりの運営委員会によりますと、期間を通じたことしの来場者数はのべおよそ30万900人と、新型コロナ前の水準まで戻ったということです。
ことしは「風流踊」がユネスコの無形文化遺産に令和4年に登録されてから初めての開催となり、外国人観光客も多かったということです。
運営委員会は「多くの人におどりの復活を待ってもらえていたと感じ、うれしかった。来年以降も伝統を引き継いでいきたい」と話しています。