薬物捜査担当の警察官が講演 学生に薬物の危険性訴える

大学の運動部の部員による薬物事件が相次いでいることを受けて薬物の捜査を担当する警察官が愛知県内の大学で講演し、学生たちに薬物の危険性を訴えました。

警察官による講演は、愛知県日進市にある愛知学院大学のキャンパスで行われました。
薬物事件の捜査を担当する愛知県警察本部薬物銃器対策課の小倉健警部が部活動やサークルに所属する大学生およそ200人に薬物の恐ろしさを語りました。
違法薬物には強い依存性があり、一度使用すると本人の意思だけでやめるのは難しいこと、自身の健康だけでなく家族や友人との信頼関係にも大きな影響を与えることを説明しました。
愛知県内でも、若い世代ではとくに大麻がまん延しているということで、ことし8月末までに大麻の所持などで検挙された307人のうち、7割を超える236人が10代から20代だったということです。
話を聞いたバレー部の男子部員は「薬物は縁遠いものだと思っていたが大学生でもやっていると聞いて、自分の部活でも注意しようと思った」と話していました。
講演した小倉警部は「薬物は若い世代のすぐ近くまで迫ってきている。危険なものだということを友人とも話してもらいたい」と話していました。