モロッコ地震 名古屋在住のモロッコ出身者からも心配する声

北アフリカのモロッコで今月8日に起きた地震では、これまでに2900人以上が死亡し、各地で懸命の救助活動が続いています。名古屋市で暮らすモロッコの出身者からも現地の状況を心配する声が聞かれました。

名古屋市に住むガナム・モハメッド・バドルさん(40)は、今回の地震で建物が倒壊するなどの被害があったモロッコのマラケシュ出身です。
20年ほど前に来日し、現在は弟のガナム・アハムード・アミンさん(35)と一緒に名古屋市内でモロッコ料理店を営んでいます。
2人の家族は今もマラケシュで暮らしていて、父親からの電話で今回の地震の深刻な被害を知ったということです。
家族は無事で、現地の家にも大きな被害はなかったということですが、家族から送られてきた動画には、建物の塀が崩れ落ちて至る所にがれきが散乱している様子が映っていました。
2人の父親は壊れた道路の修復などに取り組むNPOを運営していて、今は被災した人たちの捜索や救助にあたっているといいます。
兄のバドルさんは「家がなくなった人たちもいて、とても心配です。モロッコにいれば私たちも支援できますが、今は日本でできることを探しています。店に募金箱を設置したら、いろんな人が声をかけてくれたり募金してくれたりしました。今後も続けていきます」と話していました。