愛知県 大気不安定で局地的に大雨 土砂災害に十分注意

大気の状態が非常に不安定になり、愛知県では豊橋市で1時間に70ミリをこえる非常に激しい雨が降るなど、局地的に大雨となっています。
12日にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降るところがある見込みで、気象台は、竜巻などの激しい突風や落雷など注意するとともに、愛知県では土砂災害に十分注意するよう呼びかけています。

気象台によりますと上空の寒気と暖かく湿った空気の影響で、東海では大気の状態が非常に不安定になり局地的に雨雲が発達しています。
広い範囲で雨が降っていて、愛知県豊橋市では11日午前9時半までの1時間に74.5ミリの非常に激しい雨が降りました。
また午前11時までの1時間には、愛知県の伊良湖岬で35ミリの激しい雨を観測したほか、愛知県田原市で29.5ミリ、三重県熊野市新鹿で27.5ミリの雨が降りました。
12日にかけて雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降るところがある見込みで、11日に予想される雨の量は、いずれも多いところで、愛知県で1時間に50ミリ、岐阜県と三重県で40ミリとなっています。
気象台は竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうに注意するよう呼びかけるとともに、愛知県では低い土地の浸水や河川の増水に警戒し、土砂災害に十分注意するよう呼びかけています。

【豊橋鉄道 老津駅周辺は冠水 一時運転見合わせ】
大雨の影響で、豊橋鉄道・渥美線の老津駅では午前中、駅の周辺が一時、冠水しました。
踏切の近くにある線路を切り替える「ポイント」と呼ばれる器機に水が入ったということで、現場では作業員10人ほどが復旧作業にあたっていました。
豊橋鉄道・渥美線は大清水駅と三河田原駅の間の上下線で一時、運転を見合わせました。

【空の便にも影響 中部空港 着陸できない便も】
中部空港周辺でも雨が降り、空港のスカイデッキは閉鎖され、デッキにはたたきつけるような雨が降っていました。
空港の運営会社によりますと午前10時半現在、札幌を出発したエアドゥが着陸を試みましたが、大雨の影響で中着陸できず羽田に向かったということです。
また、ほかの国内線の便でも一時、上空で待機した便があったということです。
運営会社は、航空各社のホームページなどで最新の状況を確認してほしいとしています。