白川郷ライトアップ オーバーツーリズム対策でチケット制へ

岐阜県白川村は、オーバーツーリズムへの対策として世界遺産に登録されている白川郷の合掌造り集落のライトアップで、今シーズンからチケットを持っている人だけが集落に入れる仕組みを導入することになりました。

白川村では毎年1月と2月、世界遺産に登録されている白川郷の合掌造り集落をライトアップする催しが日曜日などの夜に開かれていて、幻想的な風景を見ようと昨シーズンは1万6000人あまりが訪れました。
白川村によりますと周辺道路の渋滞で住民生活にも支障が出ているなどとして4年前から指定した駐車場を事前に予約するよう訪れる人に求めてきましたがルールを守らない人もいてオーバーツーリズムに歯止めはかかっていませんでした。

このため白川村と催しの実行委員会は今シーズンから駐車場を事前に予約した人にチケットを配布し、チケットを持っている人だけがゲートを通過して合掌造り集落に入ることができる仕組みを導入することになりました。
一方で▽1日の受け入れ人数を3000人から4000人に増やすほか、▽9月の1回だけだった予約受付を11月と12月を増やして3回にするなど、仕組みを利用しやすくする対応もとるということです。

最初の受付はあすからで、白川村観光振興課は「オーバーツーリズムを避け、観光客のみなさんに快適にライトアップを楽しんでほしい」とコメントしています。