岐阜・御嵩町 リニア残土受け入れ白紙に

岐阜県御嵩町で計画されているリニア中央新幹線の工事で出る残土の処分場について6月の選挙で初当選した渡辺幸伸町長は7日、残土の受け入れを前提とした協議を白紙にすることを正式に表明しました。

リニア中央新幹線の工事を巡りJR東海は御嵩町にある工区のトンネル工事で発生する残土の処分場を町内に建設したいとし、町は受け入れを前提として協議を続けてきました。
その一方、地元住民などから残土に自然由来の重金属が含まれる要対策土があり、安全への不安があることに加え、候補地一帯を取り囲むエリアが環境省が選定する重要湿地であることなどから、環境への影響を懸念する声があがっていました。
こうした中、6月の町長選挙で初当選した渡辺町長は7日の議会で工事の残土について「受け入れを前提とした協議は白紙の状態とし、ゼロベースで地元との対話を通じた理解や合意を得てJR東海と協議していく」としてこれまでの町の方針を見直すことを正式に表明しました。
その上で有識者や公募による住民などで構成する審議会を設置し今後は審議会の報告を踏まえて対応を判断するとしています。