障害者施設 別の職員が同じ入所者に暴行の疑い 三重

三重県の外郭団体が運営する障害者施設で職員が入所者に暴行していたとされる問題で、新たに別の職員1人が同じ入所者に暴行を加えていた疑いがあることがわかりました。

三重県の外郭団体が運営する津市の障害者施設「三重県いなば園」では、先月25日、職員が入所者に暴行しているという内部通報があり、施設内の防犯カメラで暴行の様子が確認されました。
この問題の発覚後、初めて、三重県と施設が5日に記者会見し、経緯を説明しました。
それによりますと、先月20日に男性職員が暴れていた男性の入所者を制止しようとしたところ、足にかみつかれるなどしたため、馬乗りになって、脇腹を中心に殴りつけるなどの暴行をしたということです。
この職員は「行き過ぎた行為で間違っていた」などと話し、休職しているということです。
また、防犯カメラには、その数分後に、別の男性職員が同じ入所者に近づいて足を蹴られたため、蹴り返したとみられる様子も写っていたということです。
この職員は「覚えていない」などと話し、自宅待機となっています。
2人の職員の行為について、施設では入所者と家族に謝罪したということです。
三重県いばな園地域支援部兼管理部の鈴木真部長は「利用者の皆様に大きな不安を与え、信頼を裏切る行為で改めておわびします」と話しています。