中経連水野会長 処理水放出の中部経済への影響を懸念

中部経済連合会=中経連の水野会長は4日の会見で、東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出をめぐり「中国での訪日団体旅行の中止や日本製品の不買運動に発展する可能性もある」などと述べ、中部経済に与える影響に懸念を示しました。

中経連の水野会長は4日、名古屋市内で定例の記者会見を開きました。
この中で水野会長は東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出をめぐり、「中部地方のインバウンドは中国の方々によるところが大きい。今後、中国での訪日団体旅行の中止や日本製品の不買運動に発展する可能性もあり、影響は少なくない」などと述べ、中部経済に与える影響に懸念を示しました。
また、水野会長は中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止したことについて、「中部圏から中国に輸出している水産物は量としてわずかだが憂慮している。日本政府には水産業への影響が最小限になるよう国際社会と連携して、中国政府に対し、粘り強く禁輸措置の撤回を働きかけてほしい」と述べました。