処理水放出 愛知県内の公共施設などに迷惑電話2100件超

東京電力福島第一原発にたまる処理水の海への放出が始まって以降、愛知県内では8月31日までに、中国からとみられる迷惑電話が28の市町村にあわせて2100件以上かかっていたことがわかりました。

福島第一原発にたまる処理水の海への放出が始まった8月24日以降、各地の公共施設や事業者などに中国の国番号「86」から始まる国際電話による嫌がらせが相次いでいます。
これを受け、愛知県は県内のすべての市町村に同様の電話がかかってきていないか確認したところ、8月24日から31日までに、28の市町村にあわせて2124件かかってきていたことがわかりました。
このうち、名古屋市が最も多い1396件で、特に南区の「日本ガイシスポーツプラザ」にはおよそ900件の電話がかかってきたということです。
また、一宮市では448件、田原市では119件かかってきていて、一部の自治体からは電話のため業務に支障が出ている施設があるという報告があったということです。
電話の内容は無言のものや、中国語とみられる言葉で一方的に話すもので、ほとんどがすぐ切れるということです。
愛知県の大村知事は記者会見で「行政機関にこのような電話をかけて、何の意味があるのかと思わざるを得ない。厳に慎んでいただきたい」と述べました。