名鉄の値上げ申請を国が認可 来年3月から平均約10%値上げ

名古屋鉄道が申請していた運賃の値上げが1日、国から認可されました。来年3月から全体の平均で10%程度の値上げとなります。

名古屋鉄道はテレワークの定着などで利用客が新型コロナ前の水準に回復することが見込めないなどとして、ことし5月、国土交通省に対して値上げを申請しました。
この値上げが1日に認可され、来年3月16日から全体の平均で10%程度、値上げされることになりました。
このうち初乗り運賃は現在の170円から180円になるほか、主な区間では名鉄名古屋駅と名鉄岐阜駅の間が570円から630円に、名鉄名古屋駅と豊橋駅の間が1140円から1270円に、名鉄名古屋駅と中部国際空港駅の間は890円から980円になります。
一方、家計の負担に配慮し、通学定期は今の料金を据え置きます。
名鉄の運賃の値上げは消費税率引き上げにともなうものを除くと、1995年以来、およそ29年ぶりになります。
また、豊橋鉄道もきょう、来年3月16日からの運賃値上げを発表し、渥美線の全区間で一律30円、豊橋市内の路面電車を20円値上げすることになりました。