将棋「王座戦」開幕 藤井七冠 八冠独占なるか

将棋の八大タイトルの1つ、「王座戦」五番勝負が31日から開幕し、史上初の八冠独占を目指す藤井聡太七冠(21)と、タイトル防衛で永世称号の獲得を目指す永瀬拓矢王座(30)による注目の対局が始まりました。

「王座戦」五番勝負の第1局は、31日から神奈川県秦野市の旅館で始まりました。
先に対局室に入った永瀬王座に続いて挑戦者の藤井七冠が盤の前に座り、振り駒の結果、藤井七冠が先手となりました。
午前9時に対局開始が告げられると、藤井七冠はお茶をひとくち含んでから飛車先の歩を突き、後手の永瀬王座も同様に歩を突いて応じました。
その後は大駒の「角」を交換して互いに駒組みを進め、序盤戦が始まりました。
「王座」は藤井七冠が保持していない唯一のタイトルで、今回の五番勝負に勝つと、史上初の八大タイトル独占となります。
一方、「王座戦」4連覇中の永瀬王座は、防衛を果たすとこのタイトルでは3人目となる永世称号「名誉王座」の資格を獲得します。
2人は練習将棋を指す研究仲間としても知られ、公式戦の対戦成績は藤井七冠が11勝、永瀬王座が5勝です。
「王座戦」五番勝負はことし10月にかけて日程が組まれ、先に3勝した方がタイトルを獲得します。
第1局の勝敗は31日夜決まる見通しです。