愛知県警が少年院で「闇バイト」の実態伝える講習会

高額の報酬をうたって特殊詐欺や強盗などの実行役を募る「闇バイト」が問題になる中、愛知県警が少年院で「闇バイト」の実態を伝える講習会を開きました。

愛知県豊明市の少年院「豊ケ岡学園」で開かれた講習会には11人が参加しました。
愛知県警の警察官2人が講師を務め、「闇バイト」のグループが若者をリクルートする最新の手口について説明しました。
講師の警察官は、愛知県内でも「闇バイト」が関係する事件が起きていることを紹介し、SNS上で「高額バイト」などの誘い文句で特殊詐欺や強盗などの実行役を募っている実態を伝え、「闇バイトに応募すると犯罪グループに身分証の写真などを取られて脅され、抜け出せなくなる」などと説明しました。
講義を聞き終えた少年たちはグループに分かれ、闇バイトの誘いに乗らないための注意点について話し合いました。
話し合いの中では「楽に稼ぎたいという気持ちがあると闇バイトに加担してしまうのではないか」とか「犯罪グループに『他の人もやっているよ』と言われて安心させられそうだ」などといった意見が出されました。
参加した少年は「自分も闇バイトに加担してしまう危険があったと思う。知識をつけて、誘われても断りたい」と話していました。
愛知県警察本部少年課の筒井勇調査官は「闇バイトは自分や被害者の人生を狂わすものだと理解して再び道を踏み外さないでほしい」と話していました。