愛知県内の観光施設など来場者数 コロナ前の4分の3程度に

去年1年間に愛知県内の観光施設などを訪れた人は、前の年と比べて増加したものの新型コロナウイルスの感染拡大前の4分の3程度にとどまっていることが分かりました。

愛知県は、県内で、例年1万人以上が来場する観光施設や、1回で5000人以上が集まるイベントの来場者数を集計しました。
それによりますと、去年1年間の来場者の合計は1億1790万人余りで、前の年の8910万人余りと比べて、3割余り増加しました。
施設別で見ますと「バンテリンドームナゴヤ」が3.2倍余りの増加、中部空港が1.7倍余りの増加となりました。
増加の背景について、県は5月の大型連休中に行動制限がなかったことや、10月から国の観光需要の喚起策「全国旅行支援」が行われたことなどがあるとしています。
一方で、感染拡大の影響が出る前の2019年と比較すると、来場者数は4分の3程度にとどまっています。
県は、去年の時点では、県内の観光関連産業は、依然、新型コロナの影響から完全に回復できていないと分析していて、引き続き、観光需要の喚起などの対策を進めたいとしています。