中部電力4‐6月期決算発表 2020億円余の最終利益確保

中部電力がことし4月から6月までのグループの決算を発表し、最終利益として去年の同じ時期の10倍近い2020億円あまりを確保しました。
燃料価格が下落傾向にあることや法人向けの電気料金を値上げしたことなどが要因です。

これは中部電力の林欣吾社長が記者会見して発表したものです。
それによりますと、ことし4月から6月までの中部電力のグループ全体の決算は売り上げが去年の同じ時期に比べ1300億円あまり増えておよそ8976億円、最終利益は去年の同じ時期の10倍近い2020億円あまりでした。
大幅な増益となったのは燃料価格が下落傾向にあることやことし4月に大規模な電力を必要とする法人向けの電気料金を値上げしたことなどが要因です。
一方、林社長は事業者向けの電力販売でカルテルを結んでいたとして、「中部電力ミライズ」が経済産業省から業務改善命令を受けたことについて、自身も含めたあわせて7人が8月と9月の役員報酬を最大で30%返上すると明らかにしました。
林社長は会見で「電気事業の健全な発展に支障を生ずるおそれがあったことは重く受け止める。ただ、公正取引委員会との間では命令取り消しを求めて訴訟を行う予定だ」と述べました。