愛知・豊橋の露天商組合が暴力団と「決別宣言」

暴力団に「みかじめ料」を支払ったなどとして愛知県公安委員会から処分を受けた露天商の組合が記者会見を開き暴力団との決別を宣言しました。

愛知県豊橋市の露天商の組合「愛知県東部街商協同組合」は指定暴力団・山口組幹部の組長に「みかじめ料」を支払っていたことなどからことし2月、暴力団排除条例に基づき愛知県公安委員会に名前を公表される処分を受けました。
これを受けて26日、組合の関係者らが名古屋市内で記者会見を開き、川合誠理事長は「信頼できる信用してもらえる露天商として頑張りたい」などと述べて暴力団との決別を宣言しました。
組合は組長に対し、これまで支払ったみかじめ料の返還を求めていくほか、弁護士や公認会計士からなる第三者委員会を設置してこれまでの問題を検証し健全化に取り組んでいくということです。
組合の代理人弁護士によりますと露天商の組合がこうした暴力団との決別宣言をするのは全国的にも珍しいケースだということです。
組合に所属する露天商は組合が処分を受けてから各地の祭りに参加できず、生計が立てられない状態が続いているということです。
宇都木寧弁護士は「信頼を取り戻すのには時間がかかるかもしれないが、反社会的勢力と絶縁した者にはあたたかい手を差し伸べていただきたい」と話していました。