名古屋地方裁判所 新所長が会見 「信頼される裁判所に」

名古屋地方裁判所の新しい所長に就任した入江猛氏が会見を行い「時代にあった、国民から信頼される裁判所として職員らと力を合わせて取り組んでいきたい」と抱負を述べました。

入江氏は岐阜県出身の59歳。
これまで主に刑事裁判を担当し最高裁判所調査官や名古屋地裁の判事を歴任し、7月20日に名古屋地裁の所長に就任しました。
入江氏は26日の会見で「近年、社会経済活動のグローバル化や複雑化、価値観や意識の多様化、情報化の進展などから社会の内情が大きく変化しているので、時代にあった、国民から信頼される裁判所として職員らと力を合わせて取り組んでいきたい」と抱負を述べました。
さらに、現在の課題について裁判手続きの長期化をあげ「民事や刑事の裁判においてもデジタル化に力を入れていきたい」と述べました。
また、印象に残っている裁判については名古屋地裁で裁判長として初めて担当した裁判員裁判をあげ「国民の中から選ばれた裁判員の方々と一緒に審議、協議を行い、判決に至るまでの過程の中で多様な考え方が判決などに反映されたことが大変貴重な経験でした」と振り返りました。