山岳遭難や水難事故の注意呼びかけ強化 岐阜県警

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行して初めてとなるこの夏を前に、岐阜県警察本部は山や川を訪れる人に、山岳遭難や水難事故に注意するよう呼びかけを強化することにしています。

岐阜県警察本部によりますと、新型コロナの行動制限が緩和された去年の7月と8月、県内で発生した山岳遭難は37件と過去5年間で最も多くなり、このうち北アルプスが24件と全体の65%近くを占めました。
また、同じ期間に県内で発生した水難事故もあわせて28件と過去5年間で最も多くなり、警察は、行動制限が緩和され人の動きが活発化したことを要因のひとつにあげています。
そして、新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に移行して初めてとなるこの夏も、山や川でレジャーを楽しむ人が増える可能性があるとして、警察は、岐阜県内の北アルプスや主要な川で、山岳遭難や水難事故に注意するよう呼びかけを強化することにしています。
警察は「登山では無理のない計画を立てるとともに、万一の遭難に備えて登山届を提出してほしい。また、川で遊ぶときには必ずライフジャケットを着用し、万全な準備をして安全に楽しんでほしい」と呼びかけています。