名古屋市教育委員会がキャリアタイム導入へ

キャリア教育の充実に向け、名古屋市教育委員会は、令和6年度から職場訪問などを通じて、自分自身の将来設計を考える「キャリアタイム」という新たな授業を導入することになり今後、具体的な授業の進め方を検討する方針です。

名古屋市教育委員会は、キャリア教育のための専門機関「キャリア教育推進センター」を設け、来年度から、市立の小中学校などで、キャリア教育を本格的に導入することにしていて、19日の有識者会議で授業の概要を公表しました。
それによりますと、総合学習や社会科などの授業の中で「キャリアタイム」と呼ばれる時間を設けるとしています。
「キャリアタイム」は、さまざまな職業の人の講演や職場訪問などを通して、将来設計について考えることを目的とし子どもたちが、自分自身の関心や社会との結びつきを知ってもらうことを目指すとしています。
会議では、市の方針に賛成する意見の一方キャリア教育の専門家から「夢を持つことを強要しないよう気をつける必要がある」という指摘や、企業経営者から「職業体験での経験が学校で生かされていないと感じるので、授業を改善してほしい」という意見が出されました。
市教育委員会は、こうした意見を踏まえ、今後、具体的な授業の進め方を検討することにしています。