岐阜県警 サイバー攻撃に備えシステム障害の原因調査訓練

7月、名古屋港のコンテナターミナルで発生したシステム障害で、サイバー攻撃への対応について関心が高まる中、岐阜県警察本部がシステム障害の原因を突き止める調査方法の訓練を行いました。

岐阜県警察本部の会議室で行われた訓練にはサイバー犯罪の捜査に関わる警察官を中心におよそ40人が参加しました。
訓練は何者かが個人情報を狙うため事業者のサーバーに不正なプログラム=マルウェアを感染させたという想定で行われ、警察官はグループに分かれて、架空の事業者の従業員の主張やサーバーの状態などのコメントを読み、サーバーがどのようにマルウェアに感染したのかそれぞれ原因を読み解きました。
そして最後に参加した警察官の1人が従業員の1人が攻撃目的で送られてきた標的型メールを誤って開封し、添付ファイルを会社の共有フォルダに保存したことでシステム障害が起きたと原因を発表していました。
岐阜県警察本部警備部警備総務課の吉川徹課長補佐は「今回の訓練で部門間の連携の必要性を感じました。国内外でサイバー事案の被害が続いているため、今後も研修会を開催し対処能力向上に努めます」と話していました。