名古屋市 教員の負担軽減のため2学期からAIの自動採点導入

名古屋市教育委員会は教員の負担軽減のため、2学期から、すべての市立の中学校と高校でAI=人工知能を活用したテストの自動採点システムを導入することになりました。

名古屋市教育委員会では、教員からの「テストの採点が負担となっている」という声を踏まえ、2022年の8月から、市立の中学校と高校のあわせて20校で、AIを活用したテストの自動採点システムを試験的に導入し、効果を調べてきました。
自動採点システムは、答案用紙をスキャンしてパソコンに取り込むと、模範解答に基づいて、AIが自動的に採点する仕組みで教員からは「採点にかかる時間が半分ほどに減った」という声が寄せられたということです。
このため、市教育委員会では、2023年の2学期から、市立の中学校と高校の全校で、自動採点システムを導入することを決めました。
一方、教員の目視による確認も徹底するとしています。
教育委員会は規則で、時間外勤務の上限を1か月で45時間まで、年間で360時間までと定めていますが、2022年度、上限を超えた教職員が中学校ではおよそ64%、高校ではおよそ47%にのぼったということです。
教育委員会は「教職員の負担軽減だけでなく、子どもと関わる時間を増やすことにもつながるので積極的に活用していきたい」としています。