名古屋市立大 薬の包装シート再生利用で実証実験

薬の錠剤やカプセルが入ったシートを回収してリサイクルしようと、名古屋市立大学が愛知県内の薬局とともに、実証実験を進めています。

薬の錠剤やカプセルが入ったシートはアルミやプラスチックでできていて、それぞれの素材を分けるのに手間がかかるためリサイクルする仕組みが整っておらず、その多くが廃棄されています。
このため、名古屋市立大学は資源の活用とともに、患者の服薬指導にもつなげようと愛知県内の8つの薬局とアルミのメーカーとともに2023年5月からシートをリサイクルする実証実験を進めています。
このうち、実験に協力している名古屋市中川区の薬局では、患者が飲み終えた薬のシートを持ってくると、薬剤師が飲み忘れがないかなどを確認した上でシートを回収していました。
シートを薬局に持参した女性は、「飲み忘れがないようにできるしゴミを出さないようにできるのもいいと思いました」と話していました。
実証実験は2023年9月末まで行われる予定で、名古屋市立大学臨床薬学教育研究センターの堀英生講師は、「資源が高騰している中で、将来的にはリサイクルしたものを医療現場にも還元したい」と話しています。