愛知用水土地改良区に労働基準監督署から指導票

愛知県の尾張・知多地方の農業用水などを管理する「愛知用水土地改良区」が、7月職員の退勤時刻とパソコンの使用時間に相違があるなどとして労働基準監督署から指導票を交付されていたことが分かりました。
土地改良区は去年にも時間外の割増賃金を支払っていなかったなどとして是正勧告を受けています。

指導票の交付を受けたのは、尾張・知多地方に農業用水や工業用水などを供給する「愛知用水」を維持・管理する「愛知用水土地改良区」の事務局で、愛知県から補助金を受けている組織です。
愛知用水土地改良区によりますと指導票は、7月3日、半田労働基準監督署から交付され勤怠システムに記録された職員の労働時間より、パソコンの使用時間が長かったほか、職員があらかじめ申請した残業時間と記録された退勤時刻との間にも相違があると指摘されたということです。
労働基準監督署は、8月末までの改善と報告を求めています。
愛知用水土地改良区は、去年秋にも職員の労働時間を客観的に把握せず、休日出勤した職員に割増賃金を支払っていなかったなどとして、労働基準監督署から是正勧告を受けています。
愛知用水土地改良区の田中宏明事務局長は「来週から全職員に対し聞き取り調査を行って、しっかりと実態を調べ、労働環境の改善を図っていく」としています。