ヘルパンギーナ流行 愛知県8年ぶり警報発令

子どもを中心に感染し、発熱や口の中に水ぶくれができる「ヘルパンギーナ」が愛知県内で流行しているとして、県は、感染に注意するよう呼びかける「警報」を発令しました。
「警報」の発令は8年ぶりで、県は手洗いの徹底など感染対策を呼びかけています。

「ヘルパンギーナ」は夏に子どもを中心に患者が増えるウイルス性の感染症で、突然の発熱やのどの痛みに加え、口の中に水ぶくれができて、食事や水分がとりにくくなるため小さな子どもは脱水症状に注意が必要です。
愛知県によりますと、5月中旬以降感染者が急激に増えはじめ、6月26日から7月2日にかけて報告された1医療機関あたりの患者数は6.49人と、流行の警報レベルの6人を超えました。
このため、県は、2015年7月以来、8年ぶりに「ヘルパンギーナ警報」を発令し注意を呼びかけています。
県によりますと、去年やおととしは流行が見られなかったものの、ことしは全国的に流行していて、新型コロナの感染対策で、ほかの感染症への免疫がなくなったことや、新型コロナの5類移行に伴い感染対策が緩和されたことなどが流行の原因とみられるということです。
県は、手洗いやうがい、マスクの着用など、基本的な感染対策を徹底するとともに、発熱などの症状がある場合は保育園や学校を休ませるよう呼びかけています。