愛知 瀬戸市 ごみ袋値段据え置きへ 値上げ凍結条例可決

愛知県瀬戸市でことし9月に予定されている家庭用ごみ袋の値上げをめぐり、4日の市議会で値上げを凍結する条例が賛成多数で可決され、今と同程度の値段に据え置かれることになりました。

愛知県瀬戸市ではごみの量が減らず、処理施設への負荷が増えているなどとして、去年、市議会で家庭用のごみ袋を値上げする条例が成立し、ことし9月から、45リットルの燃えるごみ用の袋10枚が現在のおよそ180円から500円に値上げされることになっていました。
これに対し、ことし4月の市長選挙で値上げ凍結を訴えて当選した川本雅之市長は公約どおり、値上げを凍結するための条例案を市議会に提出しました。
4日の本会議で討論と採決が行われ、条例案に賛成の立場の議員は「市民生活に与える経済負担の軽減がまさに今、必要であり、値上げありきでは市民の前向きな資源分別やごみ減量の行動変容は起こせない」と述べました。
一方、反対の立場の議員は「市長が、具体的なごみ減量策を示さない状況で、値段の据え置きは、政策として無理がある。今後のごみ行政の財源確保はどのようにやっていくのか示されていない」と述べました。
続いて、採決が行われ、議長を除く25人のうち13人が賛成し、条例は、賛成多数で可決されました。
これにより、ごみ袋は今と同程度の値段に据え置かれることになりました。