東海3県の路線価 愛知2年連続上昇 岐阜・三重は去年下回る

相続税などの計算の基準となる土地の評価額「路線価」が3日、公表され、東海3県では愛知県では2年連続で上昇し、岐阜県と三重県では去年を下回りました。
不動産鑑定士は「全体的に回復傾向がみられるものの建築資材の高騰などもあるので注視していきたい」としています。

「路線価」は1月1日時点で国税庁が算定した全国の主な道路に面した土地の1平方メートルあたりの評価額のことで、相続税や贈与税を計算する際の基準となります。
ことしの路線価は3日に公表され、東海3県のことしの平均の路線価についてみてみると、愛知はプラス2.6%と2年連続で上昇しました。
岐阜はマイナス0.5%、三重はマイナス0.4%と去年を下回りましたが、下落幅は去年より小さくなりやや改善傾向にあります。
各県の最高地点では、愛知では19年連続で名古屋市中村区名駅1丁目の「名駅通り」で1280万円、岐阜では岐阜市吉野町5丁目の「岐阜停車場線通り」で49万円、三重では四日市市安島1丁目の「ふれあいモール通り」で33万円でした。
不動産鑑定士の小森洋志さんは「愛知県を中心に前年よりも上昇率が拡大し全体的に回復傾向がみられるものの、建築資材の高騰などもあるので注視していきたい」と話しています。