愛知県教委 教員不足解消へ“ペーパーティーチャー”の相談会

愛知県内の名古屋市を除く公立の小中学校や高校などで教員が140人不足していることがわかり、県教育委員会は6月30日、岡崎市で教員免許を持ちながら教職についていない「ペーパーティーチャー」を対象にした相談会を初めて開きました。

愛知県教育委員会が名古屋市を除く県内のすべての公立の小中学校と高校、それに特別支援学校で働く教員の配置状況を調べたところ、5月1日の時点で小学校で52人、中学校で47人、高校で19人、特別支援学校で22人のあわせて140人が不足していることがわかりました。
こうした教員不足の解消につなげようと、県教育委員会は6月30日、教員免許を持ちながら、教職についていない「ペーパーティーチャー」を対象にした相談会を初めて開き、岡崎市の会場にはおよそ30人が集まりました。
相談会では担当者が常勤講師や非常勤講師の勤務条件を説明したあと、参加者が個別に相談できる時間も設けられていました。
参加した中学校と高校の教員免許を持つ40代の女性は「小学校の娘の学校で教員不足がかなり深刻で、自分にも何かできることはないかと思って参加しました」と話していました。
愛知県教育委員会教職員課の石川真司課長補佐は「教員不足が続いており、子どもたちの授業が止まってしまうわけにはいかないので、1人でも多くの力を借りたい」と話していました。