愛知・一宮の銭湯 ペンキ絵作業を公開

銭湯の浴場の壁に描かれるペンキ絵を通じて銭湯の魅力を知ってもらおうと愛知県一宮市でその作業風景が公開されました。

一宮市大宮にある銭湯、「杉戸浴場」で壁一面に絵を描いたのは「銭湯ペンキ絵師」の田中みずきさんです。
この銭湯のオーナーが多くの人に銭湯の魅力を知ってもらおうと、田中さんにペンキ絵を描いてもらうことを依頼し、29日行われた作業の一部が公開されました。
田中さんは浴室の壁に一宮市から見ることができる伊吹山や市の観光名所の真清田神社、それに「ツインアーチ138」などをカラフルなペンキで生き生きと描いていきました。
愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合によりますと、昭和40年代前半には県内で816軒あった銭湯が、現在は64軒まで減っていて、一宮市内でも残り2軒になったということです。
市内に住む70代の女性は「だんだん銭湯がなくなっていく中で改めて絵を描くという心意気がすごい。絵が完成したらぜひ来てみたいです」と話していました。
田中さんは「常連の方はもちろん、新しく来た方にも風呂絵をきっかけに一宮のことを知ってもらえればうれしい。地元で愛されている伊吹山や名所を丁寧に描いていきたいです」と話していました。