至学館大学 軍事侵攻で練習できないウクライナ選手受け入れ

多くのオリンピック選手を輩出しているレスリングの強豪、至学館大学は軍事侵攻で練習ができなくなったウクライナの女子レスリングチームの合宿を受け入れていて、26日に選手たちの練習が公開されました。

愛知県大府市にある至学館大学はオリンピック金メダリストの吉田沙保里さんらを輩出したレスリングの強豪校です。
ウクライナの女子レスリングチームがロシアによる軍事侵攻で練習場所が確保できないことから6月20日から合宿を受け入れていて、26日に選手たちの練習が公開されました。
練習には至学館大学の学生も参加していて、栄和人監督が「ウクライナの選手は強いので、胸を借りるつもりで頑張ってほしい」と声をかけていました。
26日は初めてウクライナのチームが主導しての練習だったということで、選手たちは身ぶりを交えながらマットをランニングするなどしていました。
また、2人1組になって背中を取るなどの練習を繰り返していました。
東京オリンピックで銅メダルを獲得したイリーナ・コリアデンコ選手は「皆さんに歓迎されていることに感謝したい。名古屋城を見に行ったりと文化的な学びも多いです」と話していました。
至学館大学レスリング部の栄和人監督は「7日間ほど練習をしているが、ウクライナの選手はとても強く学生はほとんど負けている。ハングリー精神が感じられ、学生にも相乗効果になっている」と話していました。