HPVワクチン 正しい理解と接種を呼びかけ

国内で年間3000人近くが亡くなっている子宮頸がんを防ぐためのHPVワクチンについて小児科医や産婦人科医らが、25日名古屋市でフォーラムを開き、正しい理解とワクチンの接種を呼びかけました。

名古屋市栄の「オアシス21」で開かれた市民公開フォーラムは、子宮頸がんとそれを防ぐHPVワクチンをテーマに開かれ、小児科医や産婦人科医が、若い女性の疑問に答える形で進められました。
この中で▼子宮頸がんは国内で毎年3000人近くが亡くなっていることや▼原因となるHPV=ヒトパピローマウイルスは、HPVワクチンを接種することで感染しにくくなり、世界的な研究で有効性と安全性が証明されてきたことを説明しました。
会場ではHPVワクチンを無料で接種できる対象などが書かれたリーフレットも配られ、訪れた人たちは、医師らの説明に熱心に耳を傾けていました。
フォーラムを企画した小児科医の坂本昌彦さんは「20代から40代の女性が多くかかる子宮頸がんを防ぐのにHPVワクチンは非常に有効で安全も担保されていることが分かってきているので、HPVワクチンを正しく理解し接種してほしい」と話しています。