ジョルジュ・ブラックの絵画 愛知県美術館へ個人から寄贈

20世紀のフランスを代表する画家の1人、ジョルジュ・ブラックの評価額5億円の絵画が名古屋市に住む個人から愛知県美術館に寄贈され、美術館はこの絵を6月30日から公開することにしています。

愛知県美術館に寄贈されたのは、フランスの画家ジョルジュ・ブラックが1926年に制作した油彩画「水浴する女性と3つの果実」です。
ブラックは20世紀初頭に、ピカソとともに造形の革命とも言える美術表現「キュビスム」を展開したあと、第一次大戦後には古典的モチーフに立ち返り古代ギリシャの女性像を繰り返し描いていて、今回寄贈された作品はこの連作の最終時期のものです。
ことし2月、名古屋市に住む匿名を希望する個人から絵画を購入して寄贈したいと申し出があり、美術館側が希望したブラックの絵画を購入した上で寄贈したということです。
評価額は5億円に上り、愛知県美術館の所蔵品としては5番目に高額な作品になるということです。
愛知県美術館は「これほど高額な作品は県の予算では購入できず、非常にありがたい。ブラックの油彩画はこれまで所蔵していなかったので、いっそう充実したコレクションを多くの方に見ていただきたい」とコメントしています。
この絵は、6月30日から開かれるコレクション展で公開されることになっています。