障害者に対する差別的発言 名古屋市の河村市長に意見書提出へ

名古屋城天守閣のバリアフリー対策をめぐる名古屋市が主催した市民討論会で障害者に対する差別的な発言があった問題を受け、障害者の支援団体など作る協議会は、河村市長にバリアフリー対策の見直しを求める意見書を出すことを決めました。
名古屋市公館で行われた協議会には、有識者や障害者の支援団体の代表などあわせて18人が出席しました。
例年、さまざまな施策を話し合いますが、16日の会合では6月3日に行われた市民討論会で木造復元が計画されている名古屋城天守閣のバリアフリー対策をめぐり一部の参加者から障害者に対する差別的な発言があったことについて多くの時間を割いて意見を交わしました。
この中では「障害者の人権を無視した発言だ」という発言を非難する意見に加え、「市の職員はなぜ、止めなかったのか」と市の対応の不適切さを指摘する意見も出ました。
そのうえで「市は今後、天守閣のバリアフリー対策のそもそもの意味や実現について見直すべきだ」として、協議会で今後、意見書を作り名古屋市の河村市長に提出することになりました。