愛知県 記録的大雨による農林水産関係の被害額38億円余

愛知県は、6月2日から3日にかけての記録的な大雨による農林水産関係の被害額が、12日の時点の速報値で、38億円余りにのぼると公表しました。
大村知事は記者会見で、国の補助制度も活用し被災した農家への支援に取り組む考えを示しました。

愛知県によりますと、農林水産関係の被害額は豊橋市や豊川市など19の市町村で、あわせて38億6600万円余りにのぼるということです。
このうち、農地への土砂の流入による農作物などへの被害が17億4100万円余りで、中でも豊橋市や豊川市などで生産が盛んな「大葉」の被害が9億円を超えていて最も被害が大きいということです。
また、あぜが崩れるなどの農地や農業用施設の被害が4億1100万円余り、山の斜面が崩れるなどの林業の被害が16億3400万円余り、養殖施設が壊れるなどの水産業の被害が7900万円余りとなっています。
県によりますと、今回の記録的な大雨による農林水産関係の被害額は2000年以降で3番目に大きいということです。
愛知県の大村知事は記者会見で「まずは県が応急措置をした上で被害額をまとめ、国の災害復旧制度に申請をして、被災した農家への支援に全力を挙げて取り組む」と述べ、国の補助制度も活用し支援に取り組む考えを示しました。