こどもホスピス開設へ レモネード販売 名古屋・鶴舞公園

命に関わる病気や障害のある子どもが、病室などを離れて家族と時間を過ごせる施設、「こどもホスピス」の愛知県内での開設を目指す団体が10日、名古屋市でレモネードを販売し、資金を募りました。

レモネードの販売を行ったのは、医療関係者や、病気で子どもを亡くした遺族などでつくるNPO法人で、こどもホスピスの愛知県内での開設を目指している、「愛知こどもホスピスプロジェクト」です。
団体のメンバーは10日、名古屋市昭和区の鶴舞公園に出店を設け、レモネードの入った500ミリのペットボトルを1本200円で販売したほか、募金箱を置いて資金を募りました。
メンバーは、レモネードを購入した人にこどもホスピスを開設する意義や団体の活動について、パンフレットを配布しながら説明していました。
団体によりますと、こどもホスピスは、病院に併設しないものとしては、全国で大阪市と横浜市の2か所にしかなく、団体では、レモネードの販売で得た利益と募金を、愛知県での開設に向けた活動資金にあてるということです。
団体のメンバーで、自身も小児がんで中学2年生の娘を失った華地山サイコさんは、「子どもたちが病気の治療中からやりたいことをかなえられる施設を愛知にもつくりたいので、今後も地道に活動を続けていきたい」と話していました。