名古屋城 一部参加者の障害者への差別的発言を市長が陳謝

名古屋市が木造復元を目指している名古屋城天守閣のバリアフリー対策をめぐり3日開かれた市民討論会で一部の参加者から障害者に対する差別的な発言があったことについて河村市長は気をつけて発言するよう注意喚起するべきだったとして陳謝しました。

名古屋城の天守閣を木造で復元する際のバリアフリー対策をめぐり3日開かれた市民討論会で、一部の参加者が障害者団体などが設置を求めている最上階まで上がれるエレベーターは不要だと主張する中に、障害者をやゆする差別的な発言がありました。
討論会を主催した名古屋市は不適切な発言だったとして討論会の様子を撮影した動画の公開を取りやめました。

これについて河村市長は記者会見で、みずからも会場にいたもののすべての発言は聞き取れなかったとした上で「市民が自由に発言する場だが、何を言ってもいいということにはならないので『発言には十分気をつけて下さい』とは言うべきではなかったかと思う。申し訳ありませんでした」と陳謝しました。
一方で「表現の自由は大事にしようと基本的に思っている。発言を禁止するのはなかなか恐ろしいことだ」と述べ、その場で発言を制止するのは困難だという認識を示しました。