「牛川の渡し」船見つかる 運航は当面中止へ

愛知県豊橋市の中心部を流れる豊川で、市民や観光客の交通手段として親しまれている渡し船が、今回の大雨で流されて行方がわからなくなっていましたが、4日、愛知県田原市の海岸で見つかりました。
ただ、船体の詳しい状況が確認できていないということで、運航する豊橋市は、渡し船を当面、休止するということです。

「牛川の渡し」と呼ばれているこの渡し船は、豊川の対岸までおよそ70メートルを結ぶ人力の船で、豊橋市が市道の一部として無料で運航しています。
川の上下2キロに橋がないため、市民や観光客の足として親しまれていますが、今回の大雨で渡し船が流されて行方がわからなくなっていました。
この渡し船について、豊橋市によりますときょう午前、船着場から20キロほど離れた田原市宇津江町の海岸で打ち上げられているのが見つかったということです。
ただ、船体の傷の程度など詳しい状況が確認できていないということで、豊橋市は、当面、運航を休止するということです。
渡し船の船頭をしている荒津圭伺さん(67)は「利用する人が多い時期だったので悲しかったのですが、見つかってよかったです」と話していました。