トヨタ 水素関連製品の開発専門部署を7月に新設へ
自動車の脱炭素化が大きな課題となる中、トヨタ自動車は「燃料電池」に代表される水素関連の製品の開発を専門に担う部署をことし7月に新設し、この分野を強化することになりました。
トヨタの発表によりますと、ことし7月1日付けで、商用車などを扱う「CVカンパニー」の中にある「水素事業領域」を廃止し、佐藤恒治社長の直轄の組織として「水素ファクトリー」を新設するとしています。
新組織では「燃料電池」に代表される水素関連の製品の開発を専門に担う計画で、各部署から人員を集め、1350人程度の体制を整備する方針です。
生産した「燃料電池」などの水素関連の製品は自社の車に搭載するほか、水素の活用が広がっている中国やヨーロッパなどでも事業化を目指すとしています。
自動車の脱炭素化が大きな課題となる中、トヨタはEV=電気自動車だけでなくさまざまなタイプの車を投入する「全方位戦略」をとっていて、新組織の設立によってスピーディーな意思決定を行い水素関連の技術開発を強化するねらいがあります。
一方「水素エンジン」の技術開発については、引き続きレース車両を担当する部署が担っていくということです。