中学3年生の英語力 愛知県 全国ワースト3 文部科学省調査

中学卒業レベルとされる英検3級相当以上の力がある中学3年生の割合は愛知県は35.2%と、全国で3番目に低かったことが文部科学省の調査でわかりました。

文部科学省は去年12月、全国の中学校などを対象に英語教育の実施状況の調査を行い、5月、都道府県と政令指定都市の結果が公表されました。
それによりますと、中学3年生のうち、中学卒業レベルとされる英検3級相当の力がある生徒の割合は、東海3県では、岐阜県が54.8%と全国平均の49.2%を上回った一方、三重県は47.7%、愛知県は35.2%と、愛知県は都道府県別では島根県、鳥取県に次いで、全国で3番目に低くなりました。
また、名古屋市は37.7%と政令指定都市の中で最も低くなりました。
最も高かったのは福井県の86.4%で、地域によって差が大きいことが明らかになりました。
また、英語の授業で英語を話したり、聞いたりする時間の割合が半分以上と回答した中学校の割合は愛知県は49.8%と全国で最も低くなっています。
愛知県教育委員会義務教育課は「結果を重く受け止めている。英語教育の専門家が監修した研修動画を新たに作成して、授業の中での英語を使った活動を増やして生徒の英語力向上に努めたい」と話していました。