愛知県議会の筒井議員 県を相手に納めた金額の返還求め提訴

愛知県議会の筒井タカヤ県議は政務活動費から妻の会社に支払った事務所費に関して、これを不適切とされ返還を求められたことを巡り「県は問題ないとしていたのにさかのぼって返還を求めるのは法的な安定性を害する」として愛知県を相手にすでに納めた金額を返すよう求める訴えを起こしました。
愛知県議会の筒井タカヤ議員は2021年度までの5年間、妻が代表を務める会社に政務活動費から事務所の賃借料を支払っていましたが、愛知県監査委員は議員と生計を同じくする親族の会社への支払いは認められないとしてあわせて367万5000円の返還請求を勧告し、愛知県が筒井県議に返還を求めました。
これを受け筒井県議は県に請求された金額を納めましたが、26日、記者会見を開いて愛知県を相手にすでに納めた金額を返すよう求める訴えを起こしたことを明らかにしました。
これについて筒井県議は「妻に還流していないし、県議会が策定した『政務活動費マニュアル』にもとづいて再三、県議会事務局に確認し、問題ないと言われた」とした上で「県監査委員が示した判断で政務活動費の運用を今後、変更するならともかく、さかのぼって返還を求めるのは法的な安定性を害する」と述べました。
提訴について愛知県は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。