伝え残したい技をテーマに「日本の職人展」が始まる 名古屋

全国の職人が伝統的な技法で作った工芸品を展示・販売する催しが24日から名古屋市のデパートで開かれています。

名古屋・栄にある松坂屋名古屋店で始まったこの催しには期間中全国41の都道府県から95の店が参加し、「伝え残したい技」をテーマに日本が誇る職人技が紹介されます。
このうち国の重要無形文化財に認定されている福岡県の「久留米絣」は天然の藍で染められていて、夏の涼しさを感じさせる織物です。
また、三重県の組みひもと南部鉄器から作られたカエルやペンギンなどの動物の形をした風鈴は暑くなるこれからの時期に心地よい音色を奏でてくれます。
会場では職人による実演も行われていて、訪れた人は「今使っているかばんも10年ほど前にこちらで購入したものです。昔からの道具や職人さんたちの技術がすてきです」と話していました。
松坂屋名古屋店の原口渚沙さんは「モノが大量生産できる時代だからこそ、魂のこもった職人の技を感じて欲しいと思い、開催しました。幅広い世代に来ていただきたいです」と話していました。
この催しは一部の展示を入れ替えながら6月5日まで行われています。