愛知県教委 面接で資質を判断 探求型の中高一貫教育へ

県立の中高一貫教育の導入をめぐり、愛知県教育委員会は、23日の検討部会で、探求型の学習を重視する7校の入学者選考では、面接を通じて資質や学ぶ意欲を判断するなどの考え方を示しました。

愛知県教育委員会は、2025年4月以降、県立高校で中高一貫教育を導入する方針で、23日は今年度初めて、小中学校や高校の関係者らによる検討部会が開かれました。この中で県教育委員会は、探求型の学習を重視する7校の入学者の選考について、面接を通じて探求学習に取り組む資質や意欲を判断することや、適性検査では長文記述や素早い情報処理が必要な問題など、過度に難しいものを避けるとする考え方を示しました。また、教員の配置については、まず中学校の教員を中心に配置し段階的に高校の教員を増やしていく方針を説明しました。
これに対し、出席者からは「3、4分程度の面接では、探究心を見いだすのは難しいのではないか」とか「教員が不足する中、中高一貫校へ教員を派遣すると教育現場が手薄になる」などといった意見が出されました。
県教育委員会は、こうした意見も踏まえ、今後、教員などからなるワーキンググループなどで、検討を進めることにしています。