中部空港決算 売上増加も最終損益は赤字

中部空港会社が昨年度1年間の決算を発表し、旅客数の回復などを受けて売り上げは前の年度に比べ50%の増加となりました。しかし、空港の運営コストなどを差し引いた最終損益は赤字となりました。
中部空港会社が発表した昨年度の決算によりますと、飛行機の着陸料や空港使用料などの売り上げは245億円で、前の年度に比べ50%増加しました。
これは全国旅行支援や水際対策の緩和などによって、国内線・国際線ともに旅客数や航空機の発着回数が回復したことが要因です。
しかし、売り上げから空港の運営コストなどを差し引いた最終損益は73億9000万円の赤字となりました。
最終赤字は3年連続です。
一方、今年度の旅客数の見通しについては、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したことで人の往来がさらに増えるとして、国内線が昨年度より60万人多い580万人、国際線が157万人多い240万人と見込んでいます。
会見した中部空港会社の犬塚力社長は「各国の水際対策の緩和で旅客便の復便が相次いでいる。急激に回復する航空需要をしっかり取り込み、1日も早い黒字の実現に向けグループ一丸となって取り組んでいきたい」と述べました。